人の行動を観察すると意外と面白いね

視覚的刺激に弱い肥満者は、こと食べ物に限っては、中味より、見た目を重視する傾向があります。そこで、こんな工夫をしてみるのはどうでしょうか。カレーバン、おいしそうですね。そのパンの袋の裏に記された表示を見たことはありますか。実は、名称は「油菓子」と表示されています。チーズ蒸しパン、これもいかにもおいしそうです。裏の表示の原材料のトップには、卵と書いてあります。原材料の表記の順番は、多い順に記すという原則があります。どら焼きはというと、砂糖です。最近は、賞味期限が取り沙汰され、それを気にする人は多いようですが、それと同じくらい、裏の表示の名称や成分表示を気にしてみる、これも効果的です。手には取ってはみたものの、一果を見て、「ごめんなさい」と、もとの棚に戻す勇気も、ときには必要です。

 

人の行動を観察していると、あの人、この人……、そして、どの人にも共通する傾向が見えてきます。このように、あらゆる行動を観察し、行動の傾向を分析し、さらに行動心理学を盛り込み、行動変容を促すアプローチを「行動療法」と呼んでいます。健康な食習慣をつくるために、これからの主流となると思われるアプローチです。この「行動療法」は、指導のプロセスに、見守りと支援という手法が用いられるます。強制や指示を基本としてきたこれまでの指導法と大きく異なる点です。ではためしに、「行動療法」の手法に基づいて、食事療法に成功している人たちを集めてみましょう。そして、最初にどんなことに取り組んだかを調べてみます。すると、「止める」「減らす」「変える」「増やす」の四つのカテゴリーに分類することができました。